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動画制作やCM、アナウンスなどさまざまな場面で活躍するナレーション。近年増えている動画教材などでもナレーションを入れることは必須です。では実際に、ナレーション制作をする場合に、どのような手順でナレーターにナレーションを依頼すれば良いのでしょうか。本記事では、ナレーションが必要な場面、個人に頼む場合とプロのナレーターに頼む場合のそれぞれの違い、ナレーションを依頼する際の流れとクラウドソーシングサイトでの依頼文の具体的な作成方法を詳しくご紹介します。
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テレビ番組や、舞台などの状況説明やストーリー補足などで登場するナレーションですが、使用する状況や題材・イメージに合わせた話し方、声のトーンなどの違いによりバリエーションもさまざまです。 具体的なナレーションを使用する場面について解説します。
1, CM
2, ラジオ
3, アナウンス
4, YouTube広告
5, 自主アニメ制作
6, 教材制作
テレビなどの映像メディアでは、コマーシャルを広告媒体として制作します。 CM中に使用されるナレーションは、声優や俳優などさまざまな声を持つ方に依頼します。 商品やサービスをわかりやすく説明し、耳馴染みがよく記憶に残りやすいナレーターを起用すると認知効果も大きくなります。
ラジオは映像の情報がない、声や音楽だけのメディアです。つまりナレーションの腕の見せ所となります。 ラジオのパーソナリティが話す時、音楽を流す時以外の定例文章などに、ナレーションを使用します。 事前に何種類か録音して適当な場所で流す、CMソングやジングルなどが代表例です。
館内アナウンスや販売アナウンスなどにナレーションを使用します。 賑やかな場所でも要点を的確に伝えることが求められるでしょう。 アナウンサーの卵などが多く活躍しています。
さかんな動画配信サービスを利用して、動画広告を効果的に配信することで、消費者の購買行動を促します。 とくにYouTubeなどの動画広告では、漫画やイラストにナレーションをつける形が主流となっており、アニメのキャラクターに近い女性の声や、落ち着きのあるビジネスマン風の男性の声など、広告のターゲット層に沿うような声を選ぶ必要があります。
制作系の大学や専門学校などの課題・部活のために自主アニメを制作する際にも、ナレーションが必要になります。 この場合、必要になる声の種類が登場人物の数に合わせて増えていきます。 声の質に合わせた性格イメージなども、バリエーションを持たせる必要があります。
教育業界に特化したニーズに合わせて以下のような、さまざまなタイプの映像授業・映像コンテンツの教材制作でのナレーションが考えられます。
・映像授業
・映像教材
・デジタル教材制作
・研修動画制作
・eラーニング教材の制作
・YouTube 動画コンテンツ
・講演会・説明会コンテンツ制作
・PV制作
それぞれの要望に対して、さまざまなアプローチがあるため、ナレーションの役割が大きい分野です。
制作会社ではなく、個人依頼することも可能です。近年、個人に作業の依頼ができるサイトが増えてきています。個人依頼の場合、費用負担はナレーターの人件費のみになるため、事務所や制作会社を通すよりもコストが抑えられる可能性があります。
ただし、個人依頼の場合、個人の技量に左右されるため、音質が気になることもあるかもしれません。また、取引が成功しなかった場合は、再度ナレーターを探さなければいけないという手間が掛かります。
個人依頼の場合の特徴は以下の通りです。
・プロダクションに依頼する場合に比べ個人依頼ができるサービスが少ない
・平均料金の相場がなく人によって大きく変動
・個人間のやりとりなので、交渉次第で料金や納期調整が可能
・比較的リーズナブルに依頼できる場合もあり
クラウドソーシングやスキルマーケットで依頼すればナレーターの空き次第でスピード納品でも、低予算での対応が可能な場合があります。
ナレーションをプロのナレーターに依頼する場合、一般的な手配の方法は以下の通りです。
①ナレーターの所属事務所や手配会社からブッキングする
②ナレーション制作会社を通じて手配する
③ナレーターの所属事務所や手配会社にて予約手配する
ナレーターの所属事務所や手配会社に問い合わせをして、ナレーター候補者を推薦してもらい依頼する方法になります。こちらは、複数のナレーターの中から選ぶこともできるため、納期に比較的余裕があり、細かい要望をする依頼の際に向いています。
ナレーション制作会社を通じて手配する
ナレーション制作会社を通して手配してもらう方法が依頼者の負担が最も少ないです。こちらの依頼方法は、ナレーションの収録から制作物の納品まで一括で実施してくれます。
個人にナレーションを依頼する際は、クラウドソーシングなどで募集を出すことになります。
その際に大切なのが依頼文です。
初めて依頼する場合、どのようなことを依頼文に書くのか戸惑いがちですが、以下のポイントに留意すれば、それほど難しいことではありません。
・冒頭の「仕事概要」部分は「仕事内容の総まとめ」を書く
・仕事内容の説明のみではなく仕事の目的(ゴール)を伝える
・箇条書きを活用する
順に見ていきましょう。
多くのクラウドソーシングサイトの募集ページでは、冒頭に「仕事概要」を記載するようになっています。
この「仕事概要」部分には、「仕事内容のまとめ」を簡潔に書きましょう。
ホームページの募集を見たユーザーは「3秒以内に今見ているページが自分にとって必要かどうか」を判断すると言われているからです。
3秒以内に必要でないと判断したユーザーは、ブラウザの戻るボタンを押して去っていく(ページ離脱する)ことから、『Web3秒ルール』と呼ばれています。
「何の仕事なのか」をわずか3秒で理解してもらうためには、ページの一番上にある「仕事概要」には、具体的かつ明確に仕事内容がわかる「まとめ」を書く必要があることがわかります。
募集ページを見にきたユーザーに「仕事内容の説明」をするのではなく、「仕事内容の目的(ゴール)」を明確に理解してもらうことが重要です。 どのような目的でこの仕事を募集しているのかをあらかじめ理解してもらうことで、目的を達成するために必要なスキルを持った目的にあったワーカーは応募してくれる可能性が上がります。 クラウドソーシングでは、募集ページの基本テンプレートも用意されていますが、このまま使ってしまうとその仕事のオリジナル性が伝わりにくくなり、単なる仕事内容の説明になってしまいます。 では、実際に依頼文面でワーカーに「仕事内容の目的」を伝えるにはどうすればよいのでしょうか。 仕事の目的(ゴール)と言っても、何をどのように書けば良いのかわからない方に向けて、おすすめの簡単な方法をご紹介します。 それは、目的(ゴール)の見本イメージを掲載することです。 実際にイメージしている声に近いサンプルボイスを提示したり、すでに制作した動画などを提示したりすることでお互いのイメージのすり合わせができます。
文章が苦手だという人の多くは、文章を接続詞などで繋げて書くのが苦手なことが多いです。
どのタイミングでどの言葉を使えばよいのかわからないという時に、無理に依頼文を書いたとしても、良い文章は書けません。
仕事内容をわかりやすく伝えるためには、箇条書きで整理して依頼文を作ってみることをおすすめします。
たとえば、「挨拶文+依頼内容(箇条書き)+締めの言葉」を使うだけで、以下のように簡単に依頼文が完成します。
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当募集の案内をご覧いただきまして、ありがとうございます。
この度、小学4年生向けの算数教材のナレーションをして頂ける方を募集します。
・完全在宅で好きな時間に作業して頂けます。
・誰でも簡単にできるお仕事となっております。
【お仕事内容について】
案件内容
大手出版社動画教材(算数・小4対象)
■依頼内容
▼依頼概要
・教材動画のセリフとナレーション
└ ナレーションとキャラクターなど両方
▼報酬
1本〇〇〇〇円
トータルで15本ほどあります。
▼応募条件
・20代~30代の女性。
・リモート収録可能な方(機材があり操作できる方)
・教材動画収録の経験がある方。
▼選考フロー
1.プロフィールと音源のサンプルで選考(音源サンプルの提出は必須)
2.オーディション(オンライン)
3.採用・不採用を1週間以内に決定
■備考
・リモート収録 機材やPCは当方より支給
・動画イメージ(https://www.〇〇〇.co.jp/works/)
・できれば算数・数字に対して抵抗のない方
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ご不明点がございましたら、お気軽にお尋ねくださいませ。
ご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。
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この内容を見るだけでも、どういった内容のお仕事なのかユーザーは瞬時に判断できるはずです。
無理にきれいな文章を作成しようとしなくても、簡単な言葉を抜き出して書くだけでも伝えることが可能ですので、まずは箇条書きから始めてみるのもいいのではないでしょうか。
プロダクション所属のナレーターであれば、つねに安定したクオリティーが期待できるでしょう。 しかし、低予算や短期間の中で良いものを作りたいという志を持つ人には、同じような志をもったフリーランスのプロが役に立つこともあります。 依頼文を通して、いかにこちらの要望に共感してくれるか、お互いによいものを作りたいという気持ちに共感してくれるかといった仕事に対する情熱が反映されることで、双方気持ちよく仕事ができるでしょう。 今回はナレーション依頼の一般的な方法、依頼文の書き方をご紹介しました。 ぜひポイントを伝えた依頼文を作成し、良い作品を作れるナレーターを探してみましょう。