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「観光スポットにナレーションを活用するメリットを詳しく知りたい!」
「観光地における音声ガイドの導入効果は?」
寺社仏閣や博物館などのスポットに音声ガイドを導入すれば、観光客の満足度向上や地域の活性化につながる町おこし効果が期待できます。また、外国人観光客に対応するため、多言語の音声ガイドを導入する施設も多いです。一方、音声ガイドの具体的なメリットや導入効果がわからない方もいるでしょう。今回はそのような方に向け、観光地における音声ガイドのメリットや導入事例について詳しく解説します。
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観光音声ガイドとは、あらかじめ作品や風景、建造物について説明した音声を各スポットで再生したりスマホアプリで配信したりするシステムのことです。視覚だけでは十分に伝えきれない魅力を音声ガイドで補足することで、観光客の満足度を高められます。
また、観光音声ガイドを利用するメリットとして、以下の点があげられます。
1.観光地をより詳しく解説できる
2.観光客は展示物や建築物に集中できる
3.観光客の印象に残りやすい
4.目が不自由な人にも情報を伝えられる
5.外国人観光客へ対応できる
6.人件費を削減できる
7.ナレーターによっては集客効果が期待できる
8.ターゲットに合わせて制作できる
ここからは、観光地における音声ガイドのメリット8つについて詳しく解説します。
観光地に音声ガイドを導入すれば、作品の歴史や特徴をより詳しく解説できます。歴史博物館や美術館では、展示物の横に説明文が記載されていることが多いです。しかし、来場した全ての人が説明文を読むわけではなかったり、文章では説明しきれなかったりと、文字だけでは伝えられる範囲に限界があります。一方、音声ガイドを利用すれば、観光客の視覚だけでなく聴覚に訴えかけられるため、展示物を鑑賞しながらより詳しい内容をわかりやすく伝えられます。また、寺社仏閣などのスポットで音声ガイドを導入すると、参拝方法を解説できたり、建造物の歴史や成り立ち・エピソードを紹介したりすることも可能です。正しい知識を細かく音声で伝えれば、観光地に訪れた人の満足度向上が期待できます。
観光地に音声ガイドがあれば、観光客は展示物や建築物に集中して楽しむことができます。観光客は作品に関する知識を深めるためにも、展示物の横に設置された説明文やスポット巡りのパンフレットなどを読むことが多いです。展示物の鑑賞と文章を読む作業を繰り返すと、観光客は疲れてしまう可能性があります。音声ガイドがあれば、説明を聴きながら展示物を観ることができるので、来場者の負担を軽減できるのです。
観光客が音声ガイドを利用すれば、作品や観光地の印象が残りやすくなります。人が五感を通して読み取る情報は、「視覚→聴覚→嗅覚→触覚→味覚」の順に大きな割合を占めると言われています。観光地に音声ガイドがあれば、訪れた人は視覚と聴覚の両方から刺激を受けて情報を読み取るため、より印象に残りやすいです。また、ナレーションは人の感情も表現できることから、観光客の共感を得やすく興味をもって鑑賞してくれる可能性があるため、観光地における満足度向上が期待できるでしょう。
観光地に音声ガイドがあれば、視覚障がいを抱える人にもスポットの情報を伝えられます。作品を展示している施設では、目が不自由な人のために点字を設置したり、館内案内の音声を流したりする場合があります。しかし、点字による作品の説明や館内案内のアナウンスだけでは、展示物や建築物に関する理解が深まらない可能性が高いです。音声ガイドを導入することで、視覚障がい者のバリアフリーを実現し、観光地を楽しんでもらうことができます。また、色の区別が付きにくい色覚障がいを抱える人に向け、絵画や建物、風景の色などを説明する音声ガイドを設置すれば、どのような色があるのかを正確に把握できます。
観光地に多言語対応の音声ガイドを導入すれば、外国人観光客へスポットの魅力を伝えられます。外国人観光客を対象に実施した観光庁のアンケート結果によると、旅行中に最も困ったことの上位3つは以下の通りです。
1.施設等のスタッフとコミュニケーションが取れない
2.無料公衆無線LAN環境
3.多言語表示の少なさ・分かりにくさ
スタッフが外国語を話せない、多言語表示が少ない・分かりにくいなどの理由により、観光地は外国人観光客に対応しきれていないことが分かります。また、無料で利用できる通信環境が整っていないために、分からない日本語があっても容易にはインターネットで調べられない可能性もあるでしょう。そのような観光地に多言語対応の音声ガイドを導入すれば、多くの外国人旅行者を案内することが可能です。
スタッフの代わりに音声ガイドを導入すれば、観光地における人件費を削減できます。博物館や美術館などの観光スポットを運営するため、ガイドスタッフを常駐させる施設もあるでしょう。一方音声ガイドを導入すれば、ガイドスタッフを雇わずに観光スポットを案内できます。またスタッフによるガイドでは、解説の内容にばらつきが生じる可能性もあります。音声ガイドであれば、観光地に訪れた全ての人に同じ解説を提供できるため、ガイドのクオリティを維持することが可能です。そのため、観光地における音声ガイドはスタッフの人件費を削減するだけでなく、サービスの品質を維持して提供できるのです。
観光地に導入する音声ガイドのナレーターによっては、集客効果が期待できます。例えば、有名タレントや有名声優に音声収録してもらうことで、タレントのファンや若者など幅広い層の観光客にサービスを提供することが可能です。実際に日本の有名俳優が展覧会の音声ガイドのナレーターとして採用されるケースがあります。
また、専門知識を持つ学芸員や、話し方のスピードやトーンを工夫できるプロのナレーターなどが音声収録を行うことも可能です。テーマに合わせて音声ガイドを導入すれば、サービスの質が向上し観光地の集客につながるのです。
観光地の音声ガイドは、ターゲットに合わせて制作できます。音声ガイドの収録を有名タレントやプロが行うケースがあるように、ナレーターを変えて複数のパターンを作成することも可能です。さまざまな言語の音声ガイドを用意したり、高齢者向け・子供のように年齢別の音声ガイドを作成したり、ターゲットの理解力や知識を想定し音声ガイドを制作すれば、観光地をより楽しんでもらうことができるでしょう。また、ハンディキャップを抱える人の障がいに合わせて内容を変えることもできます。例えば、視覚障がい者には、音声を聴くだけで展示物や風景をイメージしやすいように、色や形などをより詳しく解説するガイドを作成することが可能です。
ガイドスタッフの代わりとして、音声ガイドを導入した事例についてご紹介します。東京の銀座にあるアートアクアリウム美術館では、実際に音声ガイドを導入しています。
美術館などで音声ガイドを導入すれば、人件費が削減されるだけでなく、展示物の演出に込められた作者の想いやストーリーを解説することが可能です。観光地の詳しい解説を同じクオリティで訪れた人へ提供できます。また、有名タレントを音声ナビゲーターとして採用すれば、タレントのファンを集客する効果も期待できるでしょう。
外国人観光客へアプローチするため、多言語対応の音声ガイドを導入した事例についてご紹介します。和歌山県立博物館では、常設展のグローバル化に向け、英語・中国語・韓国語対応の音声ガイドシステムを導入しています。
多言語対応の音声ガイドを導入することで、外国人の来場者に対応することが可能です。また、和歌山県立博物館の音声ガイドは独自のシステムによって、日本語の解説内容が変更されても、他の言語にも即時に更新できるため、フレキシブルなインバウンド対策を実施できます。
観光地の街歩きに音声ガイドを導入した事例についてご紹介します。「下町そら散歩・墨田区編」は、東京に訪れる観光客をターゲットにしたまち歩きアプリです。
コ「下町そら散歩」(㈱エポネット)は、2012 年5月の東京スカイツリー開 業に合わせて、訪れる観光客を対象に開発したまち歩きアプリです。東京スカ イツリーだけでなく、その周辺地域にも足を延ばして楽しんでもらいたいとい う狙いがあります。墨田区と墨田区観光協会がコンテンツを提供して民間が自 主的にアプリを開発するという体制で制作運営しています。 墨田区で定めた 24 のおすすめルートがあり、そこから自由に選べる他、ユ ーザーが入力したプロフィールに基づいてルートを推奨する機能もあります。 地図を表示してナビケーションをしたり、観光スポットの説明を表示したり、 音声ガイドで楽しむことができます。
ICT 活用による 観光振興サービスガイド
2012年5月の東京スカイツリー開業に合わせて作成され、その周辺地域を楽しんでもらうことを目的としています。墨田区における24のおすすめルートを自由に選んだり、アプリユーザーが入力したプロフィールをもとに推奨ルートを提案する機能があります。また、地図のナビゲーションや観光スポットの音声ガイドを楽しむことが可能です。
今回は、観光地における音声ガイドのメリット8つと、シーン別の導入事例についてご紹介しました。音声ガイドを導入すれば、施設の展示物や寺社仏閣、観光スポットの詳しい解説を同じクオリティで多くの人に届けられます。また、多言語対応の音声ガイドを導入すれば、外国語を話せなくとも外国人観光客へ対応できるため、インバウンド対策を実施することも可能です。観光地に音声ガイドを導入することで、町おこしや観光客の満足度向上が期待できるでしょう。ぜひみなさんもこの機会に、音声ガイドの導入を検討してみてください。