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宅録とは

ナレーションの収録といえば、スタジオを借りて録音することが一般的でした。しかし最近は、自宅で録音を行う「宅録」によるナレーションが増えてきたようです。一般の人でも高性能な機材が手に入りやすい時代となり、いまやスタジオを借りるよりも安く手軽にナレーション収録ができます。

しかし、いざナレーションを収録しようと思った際に「宅録ってどうやるの?」「宅録とスタジオ収録の違いは?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

この記事では、宅録とスタジオ収録の違いや宅録のメリット・デメリットについてご紹介します。宅録は高品質でありながら低価格で収録できる録音方法です。ぜひ最後までご覧ください。

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宅録の概要

そもそも宅録とはどのように行うのでしょうか。以下の3点について詳しく解説します。

  • 宅録の意味
  • 宅録の手順
  • 宅録に必要な機材

宅録の意味

ナレーションを作りたいと思ったときに音声を録音する方法は大きく分けて以下の2つです。

  • スタジオ収録
  • 宅録

まずスタジオ収録とは、録音機材や音響設備などが整った専用スタジオで声を録音することです。ナレーションやアニメ、楽曲の収録をしている様子をテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。ナレーターに加えてディレクター、プロのスタジオスタッフなどが集まって収録を進めます。
対して宅録とは、自宅で録音することです。ナレーター自らが自宅に録音機材を用意して収録、ときには編集作業まで行います。最近はだれでも高性能な機材を手に入れやすく、宅録でナレーション収録を行う人が増えています。
少し前までナレーション収録といえばスタジオ収録が主流でした。しかし、機材の高性能化に加え、新型コロナウイルスの影響でスタジオに集まれなくなったことを機に宅録の需要が拡大。いまやプロのミュージシャンやアーティストも宅録する人が増えているほどです。機材さえ揃えてしまえば自分の部屋が立派なスタジオとなるため、在宅ワークとして宅録をメインに生計を立てるナレーターもいます。
収録の度に発生するスタジオレンタル費を大幅に抑えられるため、ナレーションを依頼する側にとっても魅力的な方法です。

宅録の手順

宅録の大まかな流れは以下の順になります。

1.機材及び原稿の準備

2.音声収録

3.音声の編集

ナレーターの自宅の一室で宅録は行われます。宅録では「機材の準備をして収録したら終わり」ではなく、音声を編集するという作業も行わなければなりません。ナレーター自身が行うか依頼主が行うか、もしくは外注するかなどは人それぞれですが、聞き取りやすいナレーション音声にするためには欠かせない作業となります。

宅録に必要な機材

宅録はナレーターが自宅で機材を揃えて行います。以下の機材があれば宅録が可能です。

  • PCやスマートフォン
  • 録音用機材
  • 音楽ソフト
  • マイク
  • ヘッドホン

機材を一式揃えるのはハードルが高く感じるかもしれませんが、宅録に必要な機材がセット販売されている場合もあり、安いものであれば1~5万円代から購入できます。
加えて、よりきれいな音声で録音するために防音機材も不可欠です。防音対策をしていないと、家の外で車が走る音や人の話し声なども一緒に録音されてしまいます。遮音カーテンや遮音パネルというような手軽に防音対策ができるグッズもありますので、宅録の際は活用するのがおすすめです。
また収録中はエアコンやスマホといった音が鳴る電子機器の電源を切るなどの工夫をすることで、無駄な音が入らないきれいなナレーションを目指せます。

スタジオ収録との違い

宅録とスタジオ収録では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。大きく以下の5点が挙げられます。

  • コスト
  • 手配の手間
  • 現場でのやり取りの有無
  • 音質
  • 編集の有無

それぞれ詳しくご紹介します。

コスト

宅録とスタジオ収録では、宅録の方が圧倒的にコストを安く抑えられます。もちろん初めて宅録を行う際には機材一式を揃えなければいけないため、ある程度の初期費用が掛かります。しかし一度準備してしまえばスタジオを借りる必要はなくなるため、長い目で見ると低コストでの収録が可能です。
レンタルスタジオは多くの場合1時間5,000円など時間制で料金が決まるため、時間内で終わらせるためには撮り直しの回数も限られてしまいます。それに対して宅録では、自分が納得できるまで時間をかけて撮り直し、クオリティーの高いナレーションを目指せる点も魅力です。
スタジオのレンタル費が発生しない分、ナレーターを依頼する側も宅録の方が安く頼めます。プロのナレーターに頼む場合でも、割安に依頼できるのは大きなメリットといえるでしょう。宅録でのナレーションを依頼した場合は、ナレーターが自宅で音声を収録して依頼主へデータを納品します。

手配の手間

スタジオ収録の場合にはナレーターへの依頼だけでなく、スタジオの予約、当日の日程の調整や連絡などさまざまな手配をしなければなりません。もし依頼したいナレーターが遠方に住む人であれば交通手段の確保なども考える必要がでてきます。このように、スタジオ収録には手配の手間が生じます。
一方宅録では面倒な手配の必要がありません。希望の納期とナレーションに対する要望さえ伝えておけば、あとはナレーターが収録を進めていきます。また、「急ぎで明日までにナレーション音声が必要」という場合にも自宅で収録できる環境があれば柔軟に対応できるのも宅録のメリットです。

現場立ち合いの有無

スタジオ収録では依頼主が収録現場に同席するため、イントネーションや細かい読み方の指示をその場で調整できます。対して宅録は基本的にナレーターの自宅で行います。そのため、依頼主は収録に同席しないことがほとんどです。「納品データを確認したらイメージと違った」となった場合には再依頼をしなければならないため、事前にしっかり要望を伝える必要があります。
特に外部のナレーターに委託する場合、撮り直しを抑えるために以下の4点を注意しましょう。

  • 原稿の誤字脱字がないか確認する
  • ナレーションのイメージを伝える
  • 紛らわしい漢字にはルビ(振り仮名)を振る
  • 専門用語などはイントネーションを共有しておく

たとえば、「一時」なら「いちじ」と「いっとき」、「大勢」なら「おおぜい」と「たいせい」のように同じ漢字でも違う読み方をする漢字は多くあります。また、特殊な読み方をする人名や地名など、どう読めばいいか困る漢字にはあらかじめ原稿にルビを振っておくと親切です。 誤字脱字といった依頼者側のミスによる再依頼は追加料金が発生する場合があります。事前準備をしっかり行い撮り直しを最小限に抑えましょう。 とはいえスタジオ費がない分、収録のやり直しをする際も宅録の方がコストを抑えられます。自分で収録する際には納得がいくまで時間をかけて行うことができるというメリットも宅録にはあるでしょう。

音質

最近は高品質の録音機材が多く、宅録でもクオリティーの高い音声収録が期待できます。しかしながらナレーターによって使用する機材はさまざまです。また録音場所の防音設備、外の環境、部屋の大きさ、反響のしやすさなども出来栄えに影響します。宅録で依頼を検討する際には、音質に個人差が出てしまうことを念頭に置いておきましょう。
スタジオ収録は費用が高い分、機材や環境が整えられています。いつだれが収録する場合にも安定して良い音質で録音することができる点が最大のメリットです。特に長時間にわたる収録のときは、スタジオ収録の方が安定した良い音質で撮り続けることができるでしょう。依頼する際には、収録するナレーションが宅録とスタジオ収録どちらが最適か考えるのも一つのポイントです。

編集の有無

宅録でナレーションをする場合、収録後に音声データをDAWなどの編集ソフトを使用して編集する必要があります。これは音の大小やノイズ処理などを行うことで、より聞き取りやすいナレーションにするためです。
ナレーター側で音声の編集まで行う場合もありますが、ナレーターはあくまでも指定された原稿を読むまでが仕事となります。どの作業までを行うのかはお互い事前に確認しておきましょう。
編集でも修正できないほどの雑音や音割れなどがあった場合には、もう一度撮り直しを依頼する必要が出てきます。

多くのナレーションは宅録音声を利用

ナレーションがあることで映像の理解度が高まります。「スタジオを借りるほどではないけれど、少しだけナレーションを入れたい」というときも宅録ができると大変便利です。
宅録の活用シーンはさまざまな場面にあります。たとえば以下の4つです。

  • e-ラーニング
  • 音声ガイド
  • プレゼンや研修資料
  • オーディオブック

教育現場や企業などで活用されるナレーションの使用例についてそれぞれ説明していきます。

eラーニング

eラーニングとはelectronic learningの略で、インターネットを活用した学習のことです。パソコンやスマートフォン、タブレットを使用していつでもどこでも学習できることから、近年教育現場でも幅広く活用されています。
非対面式のeラーニングにおいて欠かせないのがナレーションです。特に映像教材では受講者に直接指導できない分、分かりやすい教材作りが求められます。映像の内容を補完する役割としてナレーションは非常に重要な役割を担っているのです。
日々内容が更新されていくような教育教材であれば、毎回スタジオを確保して収録をするというのは非常に手間がかかります。宅録であればいつでも音声を録音し、何回でも撮り直しができるため、気軽に内容を調整できるのもメリットでしょう。

音声ガイド

博物館や美術館、観光地、パンフレットなどさまざまなシーンで活用されている音声ガイド。これらは専用の端末や自分のスマートフォンから作品の解説を聞けるサービスです。大勢の来客に対し学芸員が一人ひとりに解説するのは困難ですが、音声ガイドを利用することで来客それぞれのペースで作品の理解を深められます。美術館の特別展では有名人がガイドの音声を収録していることもあります。
多言語で音声を収録したいけれど身近に依頼できるナレーターがいないという場合にも宅録は有効です。遠方の人にナレーションを依頼してデータを送ってもらえるため、ネイティブの人にも依頼できます。
音声ガイドがあることで、細かな文字で書かれた作品解説を読むのが困難なお年寄りや子どもも作品に集中して楽しめます。また、多言語対応の音声ガイドはインバウンド観光促進にも効果を発揮するでしょう。

プレゼンや研修資料

企業研修やプレゼンなどで使用する資料にもナレーションが用いられています。話し方や声の印象が相手に与える印象は非常に大きいです。そのため、緊張する大事なプレゼンの際には事前に宅録で納得のいくナレーションを作成したり、プロのナレーターに依頼したりすることで伝えたいことをより効果的に伝えられます。文章や映像だけのパワーポイント資料もナレーションが加わることで断然分かりやすくなるでしょう。
新人研修などで何度も使用するマニュアル資料も、分かりやすいナレーションをあらかじめ入れることで毎回同じ説明をする手間を省けます。「ナレーションを入れたいけれど、社内で使用するだけだからナレーターとスタジオを確保するほどでもない」という場合に宅録は非常に有効な手段です。

オーディオブック

オーディオブックとは本を朗読した音声のことで、「聴く本」ともいわれます。通勤時間や家事の合間といったすきま時間を活用して効率的に本を読めることから、特にここ最近人気が高まっています。
オーディオブックを作るために欠かせないのが本を読み上げるナレーターです。長時間の収録となるオーディオブックをスタジオで行う場合には、スタジオのレンタル費とナレーターへの依頼費どちらもかさみます。宅録にすることで、費用を抑えながらも良質なコンテンツ制作が可能となるでしょう。ただし、本の分量にもよりますが、オーディオブックの収録は長丁場になる場合が多いため、宅録で行う際には収録環境をしっかりと整える必要があります。

高品質と低コストを両立させる宅録

改めて宅録のメリット、デメリットをまとめると以下のようになります。

メリット ・自宅で録音が可能
・低コスト
・手配の手間がない
・収録に立ち会う必要がない
・一度機材を揃えたらスタジオ費用がかからない
デメリット ・最初に機材を揃える必要がある
・ナレーターによって音質に差がある
・編集作業をする必要がある

宅録は高品質と低コストを両立させてくれる収録方法です。収録の際の注意点を抑えておくことで、クオリティーの高い音声が期待できます。
宅録によってナレーションを作成する方法には3つあります。

  • 自分の声で録音する
  • ナレーター個人に依頼する
  • ナレーション制作会社に依頼する

宅録を依頼する際には、事前にナレーターの声サンプルを聞いて依頼するなどして、理想のナレーションを目指しましょう。
また、ナレーターに依頼してナレーションを作る際には、音声データの扱いに十分な注意が必要です。録音音声にも著作権に相当する権利があります。それは「著作隣接権」です。内容は以下のとおりです。

著作物の公衆への伝達に重要な役割を果たしている者(実演家,レコード製作者,放送事業者及び有線放送事業者)に与えられる権利

引用:文化庁 著作権制度の概要

依頼して納品された音声データであっても、その権利はナレーターにあります。したがって、無断での音声データ改変や転用などはできません。トラブルを回避するためには、互いに合意したうえで著作譲渡契約を結ぶなどの行為が必要です。著作譲渡を行うことで、音声データに対する権利の所有者がナレーターから依頼主へと移ります。数秒のナレーションであっても立派な音声作品であることを忘れずに使用しましょう。

まとめ

宅録は、学習教材や映像資料などを製作する際に大いに役に立ち、教育、観光、企業PRなどさまざまなシーンのナレーション作成で活躍する方法です。特にeラーニングが普及しはじめた近年は、映画やアニメといった映像作品以外にもナレーションを必要とするシーンが多くあります。コストを押さえながら高品質のコンテンツを作るための手段として宅録を取り入れてみてはいかがでしょうか。 スタジオ収録、宅録それぞれにメリットやデメリットがありますので、今回の記事を参考に適宜使い分けながら納得のいくナレーション収録を行ってください。

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